仕事に自信がないあなたへ。「ブレない自信」をつける方法
「仕事に結果を、自分に誇りを」
ビジネスメンタルトレーナーの木下空です。
「仕事で結果が出せないから、自信がない…」
「周りと比べてしまって、自信がない…」
「自分に自信が持てず、挑戦できない」
これは、世の中の「働く人」が抱える、最も深い悩みの一つだといえます。
ちなみに私も、昔は自分に自信など全くなかったです。
高校時代は筋金入りの
「陰キャ」で「コミュ障」
人間関係に悩み、そのまま不登校になり、引きこもり生活を送っていた時期もあります。
「自分なんて生きていてもしょうがない」と
本気で思っていました。
ただ、そんな私でも
今では自信を持って仕事をできるようになりました。
（何の仕事…？ヤ○ザ…？）
冗談はさておき、
今ではビジネスメンタルトレーナーとして、中間管理職、起業家を含む全国のクライアントさんに「ブレない自信をつけ、本来のパフォーマンスと結果を出すサポート」を行っています。
仕事はもちろん、人生どん底だった私が、なぜ変われたのか？
今回は、仕事の実績や能力に関係なく、誰でも「ブレない自信（絶対的自信）」をつける方法について、心理学的な根拠も交えながらお伝えしていきましょう。
目次
なぜ、仕事や人生において「自信を持つこと」が大切なのか？
「自信を持つことは大切」とよく言われますが、なぜ大切なんでしょうか？
決断できるようになるから？
行動できるようになるから？
モテるようになるから？
もちろんそれもありますが、本質的な理由はこれです。
自分に自信があると「心の余裕」が生まれるから。
仕事を良い方向に進めていく上で、
この「心の余裕」が全てなんじゃないか？
つくづくそう思います。
なぜか？
まず、余裕がないと「冷静さ」を失う。
焦る。視野が狭くなる。
仕事というものは、焦るほど失敗します。
次に、余裕がないと「やる気」が出ません。
モチベーションが湧かないし、職場の人間関係でも余裕がないから人に優しくできない。
イライラして寛容でいられない。
そして何より、心に余裕がなくなるほど「ネガティブ感情」に囚われやすくなります。
「過去の後悔」や「未来の不安」が大きくなり、「今、ここ」を生きられなくなる。
つまり、
「自信が生む心の余裕」こそが、仕事と人生の土台だといえます。
余裕があるから、前向きになれるし、積極的になれるし、主体的になれる。
結果、行動できるんです。
余裕がないまま、不安やプレッシャーを背負って気合と根性で突っ走ることもできます。
でも、それだといつか壊れます。
心の余裕、超大事です。
仕事に自信がない人が知るべき「自信の正体」
そもそも、
「自信」って何だと思いますか？
漠然としたイメージで捉えている方も多いかもしれない。
ここで、コッソリ定義をお伝えしましょう。
自信とは、「自己評価」によって生まれる感情のことです。
つまり、
自己評価が高い ≒ 自信がある
ということです。
ただ、気を付けたいのは
「健全な意味で自己評価が高いか」ということです。
なんか、こう…
拗らせているような人もいるじゃないですか。
ナルシストの人とか。
そうではなく、
ナチュラルに、自然に自己評価が高い。
自分を肯定できている、ということです。
そして重要なポイントは、「何に対して自己評価をしているのか？」ということ。
実は、自信には「２つの種類」が存在します。
心理学では「統制の所在（Locus of Control）」という概念がありますが、自信の根拠を「外側（外的統制）」に置いてしまうと、会社の状況や他人の顔色にずーっと振り回され、一喜一憂し続けることになってしまうわけです。
１．成果や評価から得られる「相対的自信」
多くの人が求めているのがこれです。
・仕事を頑張って、売上目標を達成した
・資格を取って、スキルが身についた
・上司や同僚から評価された
こういった「自分の外側の成果」や「他者からの評価」から得る自信。
これが「相対的自信」です。
もちろん、これも大切です。ビジネスにおいて成果は重要ですから。
しかし、外側のこと（成果や評価）って、自分で完全にコントロールはできない。
相手があって決まること、環境や物事の流れ、タイミング、全てをコントロールすることは不可能。
つまり、成果や評価は一定しない。
ということは、相対的な自信も安定しない。
常に、得たり失ったり、増減したり、上下するものなんです。
「売上が落ちたら？」
「部署異動になったら？」
「プロジェクトで失敗したら？」
その瞬間、積み上げた自信は粉々に砕け散ってしまう。
２．ブレることのない「絶対的自信」
そこでお勧めするのが、もう一つの自信。
「絶対的自信」です。
これは、成果や他人の評価によってではなく、「自分の内側」から生み出す自信です。
何かができても、何もできなくても
仕事が得意でも、苦手でも、良し悪しを付けずに受け容れる。
「私は大丈夫」
そうやって、自分を信じ切る態度。
この「絶対的自信」があると、
仕事に限らず、どんな状況においても
一喜一憂したりブレることが減っていきます。
自信を失ってしまう原因
では、なぜ多くの人がこの「絶対的自信」を持てず、仕事に自信を失ってしまうのだろうか？
能力や実績の話ではないんです。
これは、無意識にやっている
「２つの悪習慣」が原因です。
原因１：「他人との比較」
内閣府の調査でも、日本の若者の自己肯定感は先進国の中で最も低いというデータがありますが、その最大の原因はこれです。
「他人と自分を比較すること」
「あの人は凄いのに、それに比べて自分は…」
この思考をした瞬間に、自己評価は暴落します。
これ、具体的に何をやっているかというと、
「他人の長所（１００点の部分）」と
「自分の短所（０点の部分）」を比べているんです。
つまり、「絶対に勝てない勝負」を自分から挑んでいる。
しかし、たとえば将棋のルールも知らない私が、プロ棋士に勝負を挑んだら２００％負けます。そういうことを、日常でやり続けているわけです。
そもそもの大前提として、
他人の長所と自分の短所は関係ありません。
あなたには、あなたにできることがある。
素晴らしいところがある。
なので、ブレない自信をつくっていく上で
「人と比べること（比較）」
それ自体をやめましょう。
そもそも、育った環境も性格も違う人間なのだから、比べようがないんです。
もし比べたいなら、その対象は「昨日の自分」だけです。
昨日より一歩でも進んでいたら、それでOK。
原因２：「自分を下げる選択」
もう一つの原因。
これは少し耳が痛いかもしれませんが、本質的な話をします。
「成功してないから自信がないんじゃない。逃げてきたから自信がなくなった」
これが真理です。
・怖いから逃げる
・言い訳をする
・嘘をつく
・自分さえ我慢すればいいと自己犠牲をする
こういった「自分を下げる選択」をするたびに、自信ポイントは「マイナス１」されます。
自分のことを最も身近で見ているのは、自分自身だからです。
自信がない人は、能力がないわけではない。
単に、これまで「マイナス１」の選択を積み重ねてきただけなんです。
なので、まずは
「マイナスをつくらないこと」
そして、これから「プラス１」の選択に変えていけばいい。
それだけで、自信は必ず回復していきます。
「他人との比較」
「自分を下げる選択」
この２つをやめる。
まず、
「マイナスを作らないこと」が大切です。
成果や評価に振り回されない「ブレない自信」をつける方法
では、次に
「プラスの選択」を増やし、絶対的自信を作っていくための方法をお伝えします。
答えはシンプルです。
「在り方（Being）」を決めることです。
①「どう在りたいか」を決める
まず、１つ自問自答してみてください。
「私は、どんな自分として生きたい？」
どんな自分だったら、
・好きになれそう？
・尊敬できそう？
・前向きな気持ちでいられそう？
ちなみに、これまでの
過去は参考にしなくて大丈夫です。
どんな自分として生きれば、
・自分を肯定できるか？
・後悔しなくなるか？
・納得できるか？
全員共通の「正解」はないです。
なんでも正解を求めがちな現代社会ですが、人生はクイズではない。
「人から見て、どう思われたいか（正解探し）」ではなく、私が私を見て、どう思いたいのか」で決めるんです。
たとえば、自分のことを見て
「格好悪いな」
「卑怯だな」
「人を妬んでばかりだな」
「嘘つきだな」
こういう風に思いたい人は、あまりいないはずです。
そんな自分でいたくないなら、
「格好悪いこと」
「卑怯なこと」
「人を妬むこと」
「嘘をつくこと」
は、やらない。やめる。
②「理想の自分」を言語化する
「こんな自分として生きることは嫌だ」を決めたら、いよいよ「どんな自分として生きていきたいのか？」を言語化します。
難しく考える必要はないです。
たとえば、私が掲げている理想は
「純粋な心を持った強い自分」です。
クライアントさんの例でも、
「前向きなチャレンジャーの自分」
「何があっても諦めない自分」
「自由奔放で無邪気な自分」
「人として格好いいと思える自分」
など、人それぞれ全く違います。
ポイントは、
「私が心から望むこと」
「言葉が自分的にシックリくること」
そして、
「自分が納得できること」
です。
１つ、決めてみましょう。
決めると、どうなると思いますか？
仕事や人生における「選択基準」が明確になるんです。
私の例でいうと、「純粋な心を持った強い自分」なら、この場面でどんな選択をするだろう？と自分に問いかけます。
「純粋な心を持った強い自分」は、
格好悪いことはしない。
しょうもない嘘はつかない。
だから、やらない。
選択基準が明確です。
必然的に、ブレたり迷ったりすることがなくなります。
そして、ここからが重要です。
「在りたい自分」として行動する
これを日々、やってみてください。
１ヶ月後には、明らかに自信を感じられるはずです。
これは、行動心理学における「自己知覚理論（Daryl Bem）」でも証明されています。
人間は、「自分の内面（性格や感情）があるから行動する」だけでなく、「自分の行動を見て、自分の内面を判断する」という性質があるんです。
つまり、
「自信があるから、堂々と振る舞う」のではなく、「堂々と振る舞う（理想の自分の行動をとる）から、自信がついてくる」というのが、脳の仕組みとしての正解なんです。
最初はフリでも演技でもいい。
「在りたい自分」を演じて行動していれば、脳が「あ、自分はそういう人間なんだ」と認識し、後から本物の自信がついてきます。
自分を疑うのではなく、自分を信じて生きよう
今、自分に自信があるかどうか？
それは結局、
「これまでどう生きたか（どう在ったか）」の積み重ねの結果です。
そして、本来「自信」とは、意識するようなことではないんです。
人って、自信がある状態が自然な姿だから。
子供を見ていたらわかります。
好きなことをやる。本音を言う。躊躇なく行動する。「僕は自信がある！」なんて考えもしない。それが当たり前だから。
あなたも、子供の頃はそうだったはずです。
私たちは、この複雑な社会で生き抜くために、色んな鎧や仮面を身に付けてきた。
当時は、自分を守るために必要だったのかもしれません。
ただ、今、役割を終えたと感じているなら、一つずつ手放していけばいい。
手放した分だけ、心は軽くなる。自由になる。
「本来の自分」に戻っていく。
その時、自然に心の余裕が戻ってくる。
余裕が戻れば、内側から活力が湧く。前を向ける。一歩を踏み出せる。
「何があっても、大丈夫」
「私は大丈夫」
そうやって、自分を信じ切る。
もう、自分を疑うのはやめましょう。
あなたの人生は、あなたが決めていい。
最後に信じるべきは、自分自身なのだから。
応援しています。
