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相手と信頼関係を築くためのスキル「ペーシング」とは?

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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「相手とラポール(信頼関係)を築くためのスキル」シリーズ。

前々回の、

「良好な人間関係」の土台となる「ラポール」とは?

では、良好な人間関係を築くための、

「ラポール(信頼関係)」の重要性について触れ、

相手とラポール(信頼関係)を築くためのスキル「ミラーリング」とは?

では、

V(visual)視覚

A(auditory)聴覚

K(kinesthetic)身体感覚(触覚、味覚、嗅覚)

 

という「3つの非言語コミュニケーション」の内、

V(visual)視覚のコミュニケーションスキル

「ミラーリング」についてお話させていただいた。

 

今回は、

A(auditory)聴覚のコミュニケーションスキル

「ペーシング」についてお伝えしていこう。

 

相手と同調する心理スキル「ペーシング」とは

「ペース」とは「物事を進める速度」を意味する。

そして「ペーシング」とは、相手の話し方の速度、声の大きさ、

呼吸などのペースを合わせることで、自分と相手の間に親近感が生まれ、

ラポール(信頼関係)を築くことができるスキルである。

 

例えば、

あなたが「物静かでゆっくり喋るタイプ」の人間だったとして、

「ハイテンションに早口で喋るタイプ」の人間と会話している場面を想像してみてほしい。

自分と「会話のペース」が違う人間と話していると、心のどこかでストレスになったり、

「この人とは合わないな」という感想を持ってしまうことが多い。

誰しも、そういった経験があるはずだ。

 

効果的なペーシングを行うために、

特に大切な、意識すべき「ポイント」を書いていこう。

 

相手の「声」に合わせる

相手の話す「声のスピード」「声の調子」「声のリズム」

「声の大きさ」「声の張り」「声の高さ」などを合わせていく。

大きな声の人には大きめの声で、小さい声の人には小さめの声で話そう。

ゆっくり話す人には、こちらもゆっくりと返す。

少し早く話す人には、こちらも少し早めに返そう。

 

相手の「言葉」に合わせる

相手の「話し方のクセ」や、よく使う「特定の言葉」を意識してみよう。

人それぞれ、特有の「言い回し」「表現」があるものだ。

相手が同じ地方出身である場合などは、同じ方言で話す方がベスト。

常に、相手がどのような言葉を使うのかを意識し、同じ使い方をしてみよう。

相手の「言葉」に合わせることは、相手の「価値観」に合わせることでもある。

「あなたが大切にしている価値観や信念に共感していますよ」という「暗示」になるのだ。

誰しも「この人は自分に共感してくれている」と感じることは、嬉しいものである。

 

相手の「感情」に合わせる

相手の「態度」や「テンション」「感情の起伏」といった相手の状態に合わせていく。

相手が感情を込めて話をしているときは、

こちらも感情を高ぶらせて話を聞いてみよう。

相手が驚いている時は一緒に驚いて見せたり、

相手が悲しんでいる時は一緒に悲しんでみよう。

しかし相手が怒っている時は、こちらも怒ると喧嘩になる場合がある。

こういった場合は、逆に極端に縮み上がってみせることによって、

相手の感情を汲んで自分の態度に反映させるという「逆説的なペーシング」をしてみよう。

 

相手の「呼吸」に合わせる

相手の呼吸にペーシングするときは、

「肩が上下する動き」「胸の動き」「お腹の動き」「口の動き」を観察しながら、

同じ呼吸のリズムになるよう合わせていく。

相手が息を吸う時に、同じタイミングで息を吸い、

相手が息を吐く時も、同じタイミングで息を吐く。

呼吸は「見えないもの」なので、他のペーシングよりも難易度は高い。

しかし、呼吸を合わせることは「究極のペーシング」とも言われるほど効果の高いものである。

相手はいつの間にか、心地良い「一体感」や「親近感」を感じるようになっていく。

 

 


 

いかがだっただろうか。

こういったペーシングをすることで、

相手に「この人は自分の気持ちをわかってくれている」

「自分と感覚が似ている」といった「親近感」を持ってもらうことができる。

ただし過度に合わせ過ぎたり、わざとらしい合わせ方をすると、

相手に気付かれ、逆に不快感をもたれる恐れがあるので注意したい。

 

ペーシングで、お互いのペースが合ってきたと感じたら、

あとは自然の流れに任せておけば大丈夫。

相手としっかりペーシングができているなと感じたら、

そこから徐々に「自分のペース」にシフトしていくことも可能である。

まずは最初に、ペーシングによって相手に合わせていくことが大切だといえる。

 

 

次回は、

「K(kinesthetic)身体感覚(触覚、味覚、嗅覚)」のコミュニーケションスキル

「頷き」「相槌」についてお伝えしていこう。

 

次回記事:相手と信頼関係を築くためのスキル「頷き」「相槌」とは?

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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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