ビジネスメンタルトレーナー

辛い時、いつも傍に音楽があった

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
詳しいプロフィールはこちら

 

「音楽と私」について語りたくなったので、

ポツポツと書いていこうと思う。

 

私は複雑な家庭に育ち、家族との関係も良好とは言えず、

学校生活も楽しいものではなかった。

特に高校の頃は、イジメまではいかないが、

酷い扱いを受けたことで、一時期不登校になった位である。

ただ、そんな暗い青春時代に、私の心の傍にあり続けたもの。

それが「音楽」だった。

 

小学校5年生の頃から、

周囲の誰も聴かないようなマイナーな音楽、

特にイギリスのポップ・ミュージックを夢中で聴き漁っていた。

休日はタワーレコードに通い、まだ出会っていない素敵な音楽を探し続けた。

CDでは飽き足らず、レコードショップにも通った。

当時は、イギリスの音楽は「マニアックな音楽愛好家」しか聴かないジャンルだった。

今でこそロックバンドの「オアシス」などが世界的に有名だが、

私がオアシスのライブを見た時は、小さなライブハウスだった。

(音楽好きな人にこの話をすると、大抵羨ましがられるし、私も自慢している 笑)

オアシスやブラー、スウェードなどを愛聴し、

こういったバンドが影響を受けた昔のバンドも辿って聴いていくようになり、

ビートルズやザ・フー、ピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイなども好きになった。

必然的に、バンド演奏にも興味が湧いてきたが、

当時の私はバンドを組むことさえできなかった。

そんな行動力も、コミュニケーション能力もなかったのだ。

 

ただ、ギターは大好きだったので、

有名なクラシックギターの先生に師事し、

毎日通ってギターを何時間も練習した。

ただ、段々と学校の人間関係に疲れ、鬱状態になり、

通っていたギター教室も、ある日突然辞めてしまった・・・

演奏会で、生徒全員で合奏する曲を練習していた最中のことだった。

強烈な挫折感に苛まれ、私は不登校になった。

教室の皆に、合わせる顔がなかった。

あの頃は、本当に辛かった。

 

ただ、音楽だけは「傷付いた心」を癒してくれた。

ここではない、どこか「違う世界」に連れて行ってくれた。

私の人生に音楽がなければ、どうなっていただろう?

全てを諦め、この世から去っていたかもしれない。

 

今でも時々、あの頃のことを思い出す。

情熱を持って、ギターと向き合い続けた「あの日々」のことを。

「辛い記憶」としてではなく「懐かしい思い出」として。

 

あの頃の自分に「お前は将来、人を助ける仕事をするよ」

と言ったら、信じてもらえるだろうか。

「自分自身のことさえ助けられないのに?」

おそらく、そんな風に笑われるだろう。

 

 

思えば、遠いところまで来たように感じる。

 

あれほど劣等感にまみれた、惨めな人間でも、

変わることができた。

 

本気で、そう望めば、変わることができる。

「誰だって、変わることができるんだよ」

この人生の続く限り、人に伝えていきたい。

 

 

 

最後に、あの時「演奏会で合奏するはずだった曲」をお届けしよう。

 

Dinu Lipatti  「J.S. Bach – Cantata BWV 147 」

この記事を書いている人 - WRITER -
「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
詳しいプロフィールはこちら

Comment

  1. THC より:

    心にちゃんと響いて涙しました。ありがとう。

    • 木下 空 より:

      THCさん ありがとうございます。
      「ブログをやっていて良かった」と思える瞬間です。

  2. フルヤリエ より:

    木下さん、いつもブログ拝見しています。色々試行錯誤されて、答えを探してこられたのだなあと、共感する部分が
    多いです。私も悩みましたから。
    そうでしたか。私も音楽に癒された一人です。小学生の頃からいじめられっ子で、大人しくて暗かった。5年生くらいの時に、ブリティッシュロックを聴いて衝撃を受けました。Deep Purple, Queen, Les Zeppelinなどでした (歳がバレますね 笑)。元々ピアノやってて、クラシック音楽一家だったけど、一気にロックに転向しました。ドラム始めたりして。20代くらいまで鬱っぽかったし。自信もなくていつも悩んでました。今も悩みはありますけどね。でも音楽への夢が自分を支えてくれたと思います。元々適当に曲作るのが好きだったので、一時はラジオやテレビの音楽を作るようになりました。でもロンドンに来て、主人と出会って、結婚して子供が生まれたら、しばらく音楽制作から離れて行きました。子供が少し大きくなったので、時間が出来、若くはないけど、自分の夢を追いかけようと思い、去年から音楽プロダクションの学校に行き始めました。クラスメートは皆20代前半なんですよ。でも人生後悔したくないですからね!
    私は苦しんだ分、幸せになると思うし、また、人を勇気づける事ができると思います。お互いこれからも、自分の人生を楽しみながら、夢に向かって行きましょう。

    • 木下 空 より:

      フルヤさん ありがとうございます。
      みんな良いバンドですよね。
      音楽とともに、人生を楽しんでいきましょう(^^)

コメントや感想はこちら

Copyright© 木下空 公式サイト , 2017 All Rights Reserved.