陰キャ専門ビジネスコーチ

ギスギスした「風通しの悪い職場」になる4つの原因とは?

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要注意!?「フトレスフルな職場」に共通する4つの原因
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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『あなたを職場場性ストレスから解放する』

マネジメンタルトレーナーの木下空です。

 

「職場の雰囲気が悪い……」

会社員が充実して仕事をする上で、

見逃せない要素となってくるのが「職場の雰囲気」である。

 

あなたは、

こんな職場で仕事していないだろうか?

  • いるだけで気が滅入ってくる
  • ギスギス、殺伐としている
  • 雰囲気が最悪

 

昨今、

「ギスギスした世の中になっているな・・・」と感じる。

 

「ミスをしたら徹底的に叩く」空気が蔓延し、

ノッペリとした後ろ向きな集団主義が支配する社会。

「日本って、こんな国だったかな?」と思う。

私達大人は、子供や若者に、格好いい大人の「背中」を見せることが、

出来ているだろうか?

今の世の中で「ミスを恐れずチャレンジしよう」とか「失敗は成功のもと」だとか言っても、

彼らは信用しないのではないだろうか?

 

学校を卒業して就職した、新社会人達の表情を見てみる。

楽しそうには、見えない。

学生時代にあれほど蔑んで見ていた「朝の通勤ラッシュに向かう疲れ切った表情の会社員」に、

自分も仲間入りしてしまったのだから。

 

多くの人がストレスを感じながら、

今日も仕事をしている。

 

日本という社会が持つ閉塞的な空気、

日本の企業特有の「企業体質」が、

職場の「ストレスの原因」になっていると感じる。

 

ギスギスした「風通しの悪い職場」4つの原因

(心理的安全性の低下による)コミュニケーション不足

企業体質の悪い会社には、特有の「風通しの悪さ」がある。

報告・連絡・相談の「ホウレンソウ」が機能していない。

業務伝達がされていないので、現場に余計なトラブルが発生する。

この「風通しの悪さ」というのは

「(心理的安全性の低下による)コミュニケーション不足」によって生まれる。

メンバー間に「心理的な壁」があるから、 コミュニケーションの機会が減ってしまう。

「余計なことを言って怒られたくない」

「下手なことを言ってトラブルを起こしたくない」

「どうせ何を言ってもムダだ」

不信感、嫌悪感、疑心暗鬼・・・ 言いたいことが言えない様な雰囲気、

つまり、

心理的安全性が低くなると「職場の風通し」は悪くなる。

「ミス」や「不正」の隠蔽なども起こりやすくなる。

参考記事:【管理職必見】「心理的安全性」が組織マネジメントを円滑にする

 

職場に限らず、 人間関係において個人的な感情から「敵対関係」をつくってしまうと

こういった、しょうもないトラブルが発生する。

「感情的な人間」が管理職に就くと、職場に及ぼす弊害が大きい。

結局、この問題を解決しようと思ったら、

職場のメンバー間で、最低限の相手を尊重する気持ち

「気遣い」「思いやり」を持つことが重要である。

 

歪んだ「正論」を押し付ける

当然だが、

会社は「業績アップに貢献しましょう!」

「ルールは絶対に守りましょう!」と主張する。

しかし、

ろくに現場の意見や要望をヒアリングせず、

「会社側の都合だけ」を考えた、まるで「絵に描いた餅」のような

マニュアル、ルールを押し付けた結果、

現場に「歪み」「しわ寄せ」が行き、

業務が回らず疲弊するというのは「よくあるパターン」である。

言っていることは一見「正論」でも、

視点を変えれば、理不尽極まりない「暴論」になる。

ブラック企業などは、その典型である。

 

その会社でしか通用しない、上層部の立場、都合しか考慮しない「歪んだ正論の押し付け」が、

職場の雰囲気をストレスフルなものにする。

そういった職場環境は「自浄作用」が起こりにくい。

つまり、改善されない。

ちなみに、こういった状況で一番可哀想なのが「中間管理職」である。

「上と下の板挟み」になって、精神的に疲弊していく。

 

「右へならえ」の同調圧力

ブラックな体質の職場に多いのが「同調圧力」である。

例えば、

「先輩や上司達は年休を使わずに流しているんだから、あなたが申請出来る訳ないでしょう」

「みんな遅くまで残業しているんだから、あなたも残ってやるべきでしょう」

という「無言の圧力・プレッシャー」である。

つまり、

「みんな我慢しているんだから、お前も我慢しろ!」

「みんな一緒に苦しもうぜ!」ということ。

地獄としか言いようがない。笑

本来保障されているはずの「年休を申請する自由」が通らない、

その企業体質、経営システムなどの欠陥に目を向けるべきなのに、

誰もそれを言い出せない。

不満があっても言えない、息の詰まるような雰囲気。

そして、もし「私は嫌です」「私の事は、私が決めます」と答えると、

個人の正当な主張を「わがままだ」と言われ、責められる。

「悪貨が良貨を駆逐する」ように。

根底にあるのは「おかしいと意見するよりも、我慢した方が楽だから」という、

後ろ向きで不毛な考えである。

 

「組織から言われたこと」には意見をせず、

ただ「与えられた仕事」をロボットの様に片付けることが最優先されて、

活動そのものの意義や成果はなおざり。

想像するだけで、気が滅入ってくる。

 

このように、

世の中は、無言の「同調圧力」で溢れている。

なんでもかんでも「みんなと同じようにすること」や、

「自分の意見を言わずにがんばること」が何よりも正しいという意識を、

私達は「成長の過程」で、植え付けられてきた。

 

私がサラリーマン時代、古株の先輩社員から言われた言葉が印象に残っている。

「和を乱すな」

愕然として、言葉を失った。

『みんなで赤信号を渡るのが「和」なのか?』

『「和」とは、そんな薄汚いものなのか?』

私は、どれだけ批判されても、自分を貶める様な、

自分が自分を尊敬できなくなる様な事には、

一切加担しなかった。

 

「相互監視」という誰も幸せにならないシステム

職場によっては、

「その日の仕事が終わっても、帰り辛い雰囲気」がある。

誰もハッキリとは言葉にしないが、

「遅くまで会社に残って働く社員が偉い」という空気。

みんな帰りたいのを我慢していて、

どこか監視されているような気がして、なかなか帰れない。

それぞれの意識の中で、

「一番早く帰ったヤツ」にはなりたくないという「謎のルール」が出来上がったりする。

しかし、本当は自由に、軽やかな足取りで帰りたい。

 

この状況。どこかで遭遇したことはないだろうか?

そう、銭湯にある「サウナ」で突発的に発生する、

「先に出たヤツが負け」という「誰も得をしないガマン大会」である。

(※画像はイメージです)

 

それぞれが、それぞれを監視し、縛り合い、

全員が「被害者」でもあり「加害者」でもあるという、不思議な状況を生み出すのだ。

「なんでも公平に」というと一見正しいように見えるが、

そうとは限らないことがよく分かる。


 

「雰囲気の悪い職場」の犠牲にならないために

「決まりがあるわけでもないのに、社会に染み付いた慣習・不毛なルール」は多い。

そういった事を改善していくには、

それまでの「(みんなの)当たり前」を「おかしい」と言う必要がある。

煙たがられても、言うべきことは言う。

自分だけでは難しい場合は「労働組合」に相談するのも良いし、

労基署に訴えても良い。

「自分の権利は、自分で守る」

大切なことだ。

何も悪いことをしてないのに、逃げてもいないのに、

「お前だけ逃げるのか!」という風に批難されたら、

堂々とした表情で、こう答えればいい。

「はい、逃げます。卑怯者でも、無責任でも結構です」と。

 

あるいは、

「不毛なルールに付き合わない」

「華麗にスルーする」

というスキルを磨くことも大切である。

「悪い環境の中でも上手いことやる」というスキルである。

 

したたかに、しなやかに。

やっていきましょう。

 

 

明日は明日の風が吹く。

関連記事:【楽に生きる】職場のストレスを効果的に解消する「5つのマインドスキル」

 

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