陰キャ専門ビジネスコーチ

怒りの感情を鎮める6つの方法【人が怒る2つの原因も解説】

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【すぐ怒ってしまう人必見】怒りの感情を鎮める6つの方法
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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今回は「怒り」という感情を鎮める方法について。

「怒り」が収まらないあなたへ

「物静かで、滅多に怒らなさそう」

私と実際に会った人は、こんな印象を持つ事が多いようだ。

確かに、忍耐力は前職のサラリーマン時代に相当鍛えられているし、

人と争ったりすることも嫌いなので、怒ることは殆どない。

 

ただ、怒るべき時は怒るようにしている。

怒りの感情が湧き上がったら、それを無理やり打ち消すことはせず、

その感情を味わう。

ただ、それを俯瞰して見ているので、怒りの感情に振り回されて、

取り返しのつかない行動をとってしまうことはない。

 

例外として、

利己的な理由で理不尽な扱いを強制しようとしてくる人間、

暴力を振るってくるような人間に対しては、

「純粋な怒り」をもって対処するようにしている。

後に引きずることはない。

 

「怒り」の感情は、適切な扱いを修得し、

上手くコントロールできるようになると、大いに役立つものである。

「火薬」と同じで、使いようによっては、凶器にもなるし、綺麗な花火にもなる。

 

そもそも、人はなぜ怒るのだろうか?

人が「怒り」の感情をもつ時には、主に2つの原因があると言われている。

人が怒る2つの原因

①「自由を侵害されること」による怒り

例えば、カフェで店員にコーヒーを頼んだのに、20分待っても来ない。

「遅いな・・・・。コーヒー程度で、なんでこんなに時間がかかるんだ」

と、イライラしたり、怒ったりしてしまう。

 

急いでいたのでタクシーに乗ったものの、

運転手が道を間違えて、明後日の方角に向かってしまった。

「違う!そっちじゃない!」

そんな時も、イライラしたり、怒ってしまう。

人間は、自分の願望や欲求と違うことが起こった時や、

自分の「行動や言動の自由」を侵害されると、怒りの感情を持ちやすいのだ。

 

②「自尊心を傷付けられること」による怒り

自尊心とは「自分の存在そのもの」に対する肯定的な意識である。

どんなに卑屈だったり、コンプレックスにまみれた人でも、

大なり小なり自分に対して「自尊心」を持って生きている。

例えば、

あなたの職場の上司が「この役立たずが」とか、

「アイツと比べたら、お前は全然ダメだな」などと、

あなたの人格を否定するような発言をしたらどう思うだろうか?

その心無い言葉に自尊心が傷つけられ、悲しくなると同時に、

肚の底から怒りが沸いてくるのではないだろうか。

 

自尊心とは、

自分が「自分を大切に生きる為」に必須の意識である。

人は自尊心を傷付けられると、精神的な「防衛反応」として怒りを感じるのだ。

 

怒りとは「戦いの感情」である

人は怒りを感じると、

身体の筋肉が緊張して心拍数と血圧が上がり、

脳内にノルアドレナリンが分泌され、

臨戦態勢に入るといった反応が起こる。

それは、人が危機的状況からサバイバルする為に必要な機能なのだ。

「怒り」そのものをネガティブなものと感じる人がいるが、

そもそも感情には「良い」も「悪い」もない。

あなたが怒りを「ネガティブ」だと感じることの方が問題である。

自分の「怒り」ネガティブに捉えず、

ただそのまま、感情が燃え尽きるまで感じれば良いのだ。

 

怒りの裏には「恐れ」がある

怒りには、

「すぐ忘れる怒り」と「いつまでも忘れられない怒り」がある。

そこには「不安」というものが大きく関わっている。

例えば、あなたが誰かに悪口を言われて「怒り」を覚えている時、

その相手がすぐに謝ってくれたら、その怒りは「すぐ忘れる怒り」になる。

しかし、

悪口を言った相手がいつまでも謝らない場合には

「いつまでも忘れられない怒り」となり、

相手に対して嫌悪感を抱くことになるだろう。

 

人は悪口や批判をされて自尊心を傷付けられると、

心の底で「不安」を覚える。

「この人の言う通り、本当は自分には価値がないんじゃないか」という不安である。

その「不安」を解消する為に、相手の行動や言動に対しての根拠や原因を探ろうとしたり、

怒りの感情を持って相手を否定しようとする。

相手がすぐに謝ってくれたら、その「不安」が解消されるため、

すぐに怒りの感情も消えていく。

しかし、原因が分からず謝罪もない場合、

いつまでもその「不安」が解消されないため、怒りを忘れることができない。

こういった「怒りの感情」の裏には、常に「不安」が隠されているのだ。

 

怒るメリットとデメリット

怒りの感情を表に出してしまうと、

人間関係のトラブルが起きると思う人が殆どだと思われる。

特にサラリーマンは「事なかれ主義」で我慢をし続ける場合が多い。

(その溜め込んだ「怒り」は、実は無くならないのだが・・・)

「純粋な怒り」というものは、思い切って表現した方が良い時もある。

自分を大切に生きている人は、

「大切な自分」が蹂躙された時は、純粋な怒りを表現するものだ。

「正直でサッパリとした怒り」と呼べるかもしれない。

どうしても、怒りには不純物が混じりやすいが、

不純な怒り、つまり「恨み」は後に残りやすいので注意したい。

人は適度に怒りを発散することで、

自分の心を上手に制御することができるようになり、

前向きな意識を保ち続けることが出来る。

 

本気で相手と向き合う時には、純粋な怒りを持って向き合うこともある。

使い方によっては、

相手が自分のことを信頼してくれるようになったり、より良い人間関係を築くことも出来る。

 

しかし、いつも怒ってばかりいるのは良いこととは言えない。

怒りの感情は、人間の冷静な判断能力を低下させる。

そのため、人に対して怒りをぶつけてしまった場合には、

正しい判断ができず、言い過ぎてしまったりして相手を傷つけることもある。

すると、相手にとってあなたは「すぐ怒る人」だと認識されてしまい、

嫌われて、人間関係を壊してしまう。

自分の不安を解消するためには適度に怒った方が良いとお伝えしたが、

何事も「限度」があることを忘れないようにしたいものだ。

 

怒りを鎮める6つの方法

①深呼吸をする

怒りやイライラを感じた時には、まず大きく深呼吸をしてみよう。

深呼吸には、自律神経を整えて気持ちをリラックスさせるとともに、

冷静な状態にする効果がある。

特に、腹式呼吸で行う深呼吸に高い効果があるるので、

怒りを感じた時は試してみよう。

コツとしては、息を吐くときに出来るだけ長い時間をかけること。

ゆっくりと、時間をかけて息を吐く。

私も、深呼吸は日常的に行なっている。

 

②自分を俯瞰で見る

怒りを感じているとき、

「怒っている自分を観察している自分」でいること。

自分を「客観視」することである。

怒りの感情から自分を少し離してみると、より冷静な気持ちになることが出来る。

これは日頃から心がけて生活していくと、

すぐに上達させることが出来る能力である。

怒りの振り回されやすい人は、自分を俯瞰で見ることを意識しよう。

 

③音楽で怒りを鎮める

怒りの感情を鎮める為には「音楽を聴く」ことも効果的である。

別にヒーリング音楽である必要はない。

あなたが癒されるジャンル、好きな音楽を聴いてみよう。

私の場合は、クラシックや60年代のポップ、ロックを好んで聴いている。

いずれにしても、音楽で怒りを鎮めるには、

自分の好みに合う音楽をチョイスする必要があるといえる。

 

④「ストップ法」を使う

「ストップ法」とは、

コミュニケーション研究の第一人者であるポール・G・ストルツ博士によって考案された、

「怒りを抑えるための対処法」である。

この方法は、ただ「ストップ! 」と叫ぶだけなのだが、意外と効果が高いと言われている。

叫ぶ時には自分の心の中にある「怒り」に向けて「ストップ! 」と叫ぶようにしよう。

すると意識が切り替わり、心が落ち着いてくる。

更に「ストップ! 」と叫んだ後に、思い切り手をパーン! と叩くと、

更に効果が見込める。

 

⑤輪ゴムで手首をはじく

「ストップ法」のように大きな声を出す方法というのは、使える場所が限られてくる。

そんな時には、あらかじめ手首に輪ゴムを付けておき、

イライラを感じた時に思い切り引っ張って、離してみる。

当然だが、痛い。笑

だが、この「痛み」が怒りを鎮めるのに必要なのだ。

人間の脳では、

痛みや恐怖などの刺激を感じた時に「セロトニン」という神経伝達物質が分泌される。

セロトニンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれており、

興奮状態を抑えたり、怒りを解消する働きがある

痛みを感じることでセロトニンの分泌が促進され、イライラが鎮まる効果がある。

 

⑥物理的な距離を置く

怒りで我を忘れてしまいそうになる、

そうなったときに最初にできることは、相手から距離を置くこと。

現場にいると、感情がヒートアップしてしまう。

怒りの感情は、一度爆発させると取り返しのつかない事態に発展しかねないということを忘れず、

まずはひとりになって、心を落ち着かせよう。

一度怒りが静まると、冷静に対処できるようになる。

 

怒りを鎮める6つの方法:まとめ

怒りを鎮めるには、怒りの心理やメカニズムを理解して、

それぞれに合った方法を試すことが効果的である。

日常生活を送っていれば、

家庭や職場など色々な場面で怒りを感じることもある。

しかし、いつも怒ってばかりいては周囲から孤立してしまう。

自分の中にある怒りに理解を示し、

それに合った方法で対処してけば、きっと穏やかな毎日を過ごしていけるはず。

自分に合った、あなただけの「怒りを鎮める方法」を探してみましょう。

 

 

 

 

明日は明日の風が吹く。

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