人事労務担当として15年…長年の「会社の問題」の是正に成功した60歳男性の話
木下空のコーチングセッションを受けたクライアントの皆様の中から「掲載の許可」をくださった方に限り、エピソードや体験談、感想などをご紹介させていただきます。
尚、通常はコーチング契約時に守秘義務についても明記し、個人情報などは一切出さないので、ご安心ください。
人事労務担当として15年…心残りだった「会社のコンプライアンスの問題」を是正!最後の大仕事を成し遂げた60歳男性の話
今回は、
I・Kさん(60歳 男性 管理職 東京)の事例をご紹介させていただきます。
(※写真掲載の許可をいただきましたが、クライアントの業務上のリスクを考慮しお顔を隠させていただきます)
銀座の高級ホテルの上層階にある、VIPの宿泊者のみが入室できるラウンジスペース。
観光に出ているのだろうか。日中は誰もいない。
私と、目の前のクライアントを除いては。
体験コーチングセッションに来られたI・Kさんは、憔悴しきった様子で話し始めた。
I・Kさんは大手企業の管理職であり、「人事労務の責任者」をされているとのことだった。
人事労務とは?
ここで、知らない方の為に「人事労務」について簡単な解説をさせていただこう。
人事労務とは「人事」と「労務」という、本来は別々の業務を合体させた言葉である。
別の業務なのだが、「人事労務」として同じ担当者が行なっている会社が多い。
人事の仕事:社員の「採用」「教育(研修など)」「評価制度(昇進)」「配属先の決定(異動)」
労務の仕事:社員の「勤怠管理」「給与計算」「評価制度(昇給)」「入社・退職の手続き」「就業規則の作成」「福利厚生」「社員の健康管理」
など、多岐にわたる。
そして、人事担当の業務として「退職勧奨」というものがある。
要するに、リストラ候補者の肩を叩いたり、上層部から「こいつを辞めさせろ」と指令が来たら、
なんとか穏便に、相手(社員)の意思で退職の方向に行ってもらうという仕事である。
労務にも「労務トラブル対応」という業務がある。
会社と社員の間での残業代未払い問題、人間関係でのトラブルなどの対応を行う。
労務担当が、社員の「仕事に関する悩み」の相談窓口になっている会社もある。
世の中の管理職を指して「上と下の板挟み」という表現をよく見かけるが、人事労務こそ「究極の板挟み」と言っていい。
相当なストレスやジレンマを抱えることは、容易に想像できる。
そして、そんなI・Kさんには「絶対に是正したい会社の問題」があった。
木下空のコーチングを受ける前に悩んでいたこと
仕事:コンプライアンス違反(残業代未払い)の経営体質の中で、労務責任者として経営陣と社員との間に挟まれながらも解決の糸口がみつからない状況であったこと。 性格:注意力散、問題の先送り、視野の狭さ、他責思考、強い被害者意識など、自己努力で是正できずにきてしまったこと。 |
I・Kさんは「実直に仕事に取り組む真面目さ」「部下からの相談に親身になって対応する優しさ」などの素晴らしい強みを備えていると感じたが、ご本人も仰っている
- 弱気で自分に自信がない
- 人間関係で常に受け身になってしまう
- 相手に強く出られると何も言えず従ってしまう
- 悲観的思考に陥りやすい
という課題を克服したいとのことだった。
そして勤続15年、実直に勤めてきたが「会社の残業未払い」というコンプライアンス問題がずっと心残りだったこと。
「自分が会社を退職する前に、なんとしても、この問題を是正したい」とのことだった。
その表情からは、強い決意が伺えた。
木下空とコーチング契約をしようと思った決め手は何ですか?
体験セッションで実際にお会いしたとき、他の人に相談することができなかった切実な悩み・想いを初めて話すことができ、しっかり受け止めて頂けたと感じたこと。 また、セッションを通して、苦しい現状は 「必ず変えることができる」 というお話を頂き、「この方を信じて託してみよう」 という想いになったため。 |
コーチング契約を結び、I・Kさんのチャレンジが始まった。
最初は「内面の課題」の解決から。
30年以上、心の習慣にしてきてしまったであろう「劣等感」「他人軸」
これらの課題解決のためのコーチングを行いながら、並行して「会社のコンプライアンス問題」の是正に関するアドバイスを行なっていった。
もちろん、理想論や綺麗事だけでは解決できない。
「オモテ」も「ウラ」も必要である。
「上層部の各メンバー(特に社長)と関係性を構築していき、話を通せる土壌を作っていく」
そのためのコミュニケーション、交渉、マネジメントに関するアドバイスを行なった。
メンタルに関しては、もちろん浮き沈みはあるが、徐々に改善の方向に向かって行った。
かなり詳細にアンケートにお答えいただいたので、それらを全て掲載させていただこう。
コーチングを受けた後に起こった「内面の変化・成長」があれば教えてください
一貫して、私自身の 「被害者意識の強さ」 と、そこからくるネガティブ思考のループが一番の課題であったと感じている。 他責思考・反応的な習慣を具体的に自覚していくことができ、徐々に意識して是正に取り組んでいくことができた。 |
当初、「劣等感の強さ」「自己評価の低さ」は顕著に出ていたが、徐々に内面が変化・成長していき、「悲観的な囚われ」が減り、明るさと前向きさが「声と表情」に表れるようになっていった。
コーチングを受けて、良かった点を3つ教えてください
○無駄のない的確なアドバイス。抱えている問題に対して、その時の自分の指針となる方向性をアドバイスして頂けたこと。 ○緊急的にメンタル面で苦しい状況に陥ったとき、すぐに通話で相談に乗って頂けて、心の切り替えができたこと。 ○いつでも自分のために相談に乗ってもらえてアドバイスを頂けることが心強かった。 |
会社の経営陣、特に社長(頑固で人の話に耳を貸さない)とのコミュニケーションに苦手意識を感じていた様子だったが、紆余曲折があったものの、状況は少しづつ好転していった。
コーチングを受けた後に起こった「現実面の変化・成功」があれば教えてください
最大の案件である「会社の残業未払の状況を是正すること」 を達成できた。 経営陣・管理職・一般社員との調整、勤怠システムの導入運用開始まで、試行錯誤で長い道のり (約7か月間)で紆余曲折があったが、今は本当によく達成できたと実感する。 |
なんと、最終的にI・Kさんは「会社のコンプライアンス問題」の是正に成功した。
長年の悲願だった「最後の大仕事」をやってのけたのである。
晴々とした表情で報告をしてくださったI・Kさんを、感慨深く見ていた。
私としても、本当に嬉しい報告だった。
もし、木下空のコーチングを受けていなかったら、今どうなっていると思いますか?
確実に今の会社をメンタル不全で辞めていた。 とにかく浮き沈みの多いメンタルであったし、自己流・我流でなんとかしようとしても行き詰まり、メンタルが崩壊してしまっただろう。 現実に、その直前まで行きそうになったこともあったが、緊急セッションにより回避できた。 |
一時期、いくつかの「不測の事態」が重なって体調を崩されたことがあったのだが、緊急の通話コーチングセッションにて対応させていただいた。
そんな状況から、最終的には大きな成果を掴まれたI・Kさん。
素晴らしい。
木下空が持つ「強み」「特徴」は何だと思いますか?
○非言語感覚の伝達。セッションの際、言葉だけではなく、意図している感覚が「体感」として伝わってきた。特にセッションの際中および後に、「なるほど、そういうことだったのか!」と得心することが多かった。 ○メンタルコーチの枠を超えて、人生の求道者として導いて下さる姿勢・誠実さを感じた。 ○豊富なご経験、蓄積されたノウハウ。 相談内容に、即答で的確なアドバイスが返ってきたこと。 |
非常に嬉しい感想をいただいたが、私も「非言語の領域」というものを強く意識している。
知識やノウハウの提供では、人は変わらない。
今まで、多くの「メンタルが不調に陥っている方」や「無職・生活保護の方」の方のサポートしてきた中で、その経験の積み重ねで磨いていった「非言語の領域でのアプローチ」
コーチングの本質だが、それをできる人は少ない。
最後に、
「木下空の体験コーチングを受けようか迷っている方」に向けてメッセージを書いてくださったのでご紹介させていただく。
お客様の声
私は、今の勤め先で人事労務の責任者として勤務しております。これまでも職場ストレスを抱えての勤務を続けておりましたが、会社の長年の古い体質故の課題(コンプライアンス関連)が表面化する可能性が高くなり、労務管理者として経営者と社員との間に挟まれて、行き詰まりの閉塞感から強いウツ状態となり、日々予期恐怖に苛まれるようになりました。そのような状態で、職場でも家庭でも相談する相手がおらず、藁をもすがる思いで、木下さんの体験セッションを申し込みました。 今思うに、本当に勇気を振り絞って申込んで良かった、というひと言です。 体験セッションでは、それまで誰にも相談できなかった切実な想いを初めて話す事ができ、しっかりと受け止めて頂けたと感じました。また、セッションを通じて、「たとえどのような状況であっても、必ず変えることができる」とお話し頂き、「この方を信じてみよう」という想いになりました。 そこから、個人セッションの申し込みとなり、セッションが始まりました。 セッションが終わった今、振り返ってみますと、当初目標としていた会社の課題は、紆余曲折はありましたが、根本的な解決に至りました。詳細は控えますが、役員、管理職との折衝・調整、新しいシステムの導入とその運用準備のため、7カ月間、日々不測の事態に見舞われながらも問題を解決できたことは本当に驚きであり、「よく折れないでここまで来れた」 というのが実感です。 セッションを通じて得たものは、とてもひと言では言い表せませんが、その核にあったものは、内観を深め、心の使い方をつかむことで人生はどのようにも変えられる、即ち「自分の人生は自分が決める、自分が選択できる」ということでありました。 それを言葉だけではなく、体感しながら身に着けて行くというステップでした。 まだ、私自身、研鑽の途上ではありますが、車の運転技術と同じで、一度身に付いたスキルは一生もので、あとは、それをどれだけ磨いていくかは私次第と感じています。 相談できる人が周りにない、どんな袋小路の状態であっても必ずミチ(光)はあります。ほんの少しだけ勇気を出して頂き、木下さんの門を叩いてみて下さい。陰ながら切に応援しております。 |
現在、I・Kさんは「退職後のセカンドキャリア」を模索中で、田舎で自然に囲まれながら働くことを目指しているとのこと。
これからのI・Kさんのキャリアを、私も応援している。