鬱状態になった時の対処法
今回は、
仕事や人間関係のストレスが重なって、
「鬱状態になってしまった時の対処法」について、
お伝えしていこう。
鬱というものは、
「なった人」にしかわからない、難しさがある。
周囲から見たら「怠けている」ように見えたり、
「甘えている」ように見えるかもしれない。
誰からも理解されず、余計に傷付き、泥沼にハマる場合もある。
あれは、本当に辛い。
私が昔、鬱状態になった時の感想は、
「毎日が葬式のような気分」
である。
何をやっても、誰といても、
一切楽しめない。
ポジティブな感情が「消える」のだ。
すべてが深い「絶望」「悲しみ」「怒り」
といったもので埋め尽くされていく。
ただただ、大きな暗い河に流されて行くような・・・
自分で現状を打破する、状況が良くなる見当も付かない。
そこから最終的に、
人とまともに会話することもできない状態にまで陥ったが、
そういった「どん底の状態」から這い上がった経験は、
自分にとって、大きなリソースになっている。
大きな「悲しみ」や「絶望」を潜り抜けてきた人間は、
本質的な、深い優しさに気付くことができる。
「何かに苦しんだ経験」は、人を大きく成長させるのだ。
話を戻そう。
鬱状態になった時にまず意識することは、
「自分の感情を切り離す」ということである。
「自分の感情を信用しない」でも構わない。
結局、鬱が何なのかというと、
単純な「感情のエラー」であり、
「脳の誤作動」なのである。
人間には「喜怒哀楽」を始めとした「感情」があり、
状況に応じて、ふさわしい感情のスイッチが入る。
例えば、
好きな人からプレゼントをもらったら「喜び」の感情のスイッチが、
他人から馬鹿にされたら「怒り」の感情のスイッチが入るだろう。
その「感情のスイッチ」が過剰なストレスによってエラーを起こして、
「絶望」「悲しみ」「怒り」などの、
「最悪な感情」がダダ漏れになっている状態なのである。
ダダ漏れなので「常に自分が傷付いている状態」になる。
自己快復能力が、まるで追い付かない。
鬱になった人がなかなか良くならないのは、
こういった構造があるからだといえる。
感情をそのまま受けてしまっては身が保たないので、
まず最初に「切り離す」のである。
決して「信用」してはいけない。
「これはただの【感情のエラー】なんだ」と、
ハッキリと意識し続ける必要がある。
「ただの【脳の誤作動】なんだ」と、
自分に言い聞かせる必要がある。
飲み込まれると、危ない。
メンタルというものは「サイクル」であり、
循環していくものなので、いきなり良くはならない。
螺旋階段を登るように、少しづつ状態を上げていこう。
人によって状況が違うので、具体的にどうするかは、
それぞれが見付けていくしかないのだが、
私がアドバイスできることは
- 感情を切り離しネガティブなことを考えない
- 過去を思い出さない
- 自分を責めない
- 「今日は新しい日であり、今、目の前に問題はない」という意識を持つ。
- 自分の自立的な意志で「治す」（心療内科や抗うつ剤は「キッカケ」に過ぎない）
- 散歩でもいいので適度に外出・運動する
- 夜更かししない
- なりたい自分をイメージする（セルフ・イメージを上げていく）
- 食生活に気を付ける（腸内環境の悪化が鬱を誘発する。ヤクルトがオススメ）
- 適温のお風呂にゆっくり浸かる
- おおらかに「何とかなる」という意識を持つ
- 自分を信じる
こういったところだろうか。
とにかく、ゆっくりでも動き続けよう。
「状況を改善させるために何ができるか？」
今は、それだけでいい。
「何もせずに家に引きこもり、気が付いたら２０年経っていた」
みたいな状況は避けたいものだ。
動き続けてさえいれば、何とかなる。
この記事が、誰かの苦しい現状を打破するきっかけになれば、
嬉しく思う。
明日も頑張っていきましょう。
逆風は嫌いではなく、ありがたい。
どんなことも、逆風がなければ
次のステップにいけないから。
イチロー
