「心の壁を作る人」の特徴・心理と相手の心の壁を壊す6つの方法
仕事で心の壁を作ってくる人とは?
仕事やプライベートで人と関わっている時、
こんな風に感じることはないだろうか?
「おや、この人から壁を感じる…」
「もしかして嫌われてる?何かマズいことしちゃったかな…?」
今回は「見えない壁を作ってくる人の特徴・心理」と、
「相手の壁を壊して関係性を築く方法」をお伝えしていこう。
仕事で人とコミュニケーションをとっている時、
相手から「見えない壁=心の壁」を感じることがある。
何か、やたら距離感が遠い。
態度がオープンではない、むしろ閉じている。笑
話しかけても、相槌のみ。
「このライン以上は距離を近付けたくない」という意思を感じる。
私達は、相手が自分の気持ちを表に出さない、
つまり自己開示しない時に「心の壁」を感じる。
心の壁を作る人の特徴
①自分の話をしない
心の壁がある人は、あまり自己開示をしない。
自分のプライベートに関する話だったり、
自分の正直な気持ちや本音を、相手に出さない。
人間誰しもが持つ弱さ、いいかげんさ、ズルさ、格好悪さなど、
そういった「自分の見せたくない部分」を見られること、
「ありのままの自分」を見せることに苦手意識、恐れ、不安を抱えている。
そのリスクを冒したくないから、
「そもそも自分の話をしない」という選択になる。
②感情をあまり表に出さない
心の壁があるということは「自分をさらけ出さない」ということ。
壁がある人は、表情や言葉、ボディランゲージなどで、
「自分の感情」を出すことを避けようとする。
中には、「作り上げたフランクな態度」を見せて、
「相手に壁を作っていること」を悟らせないようにする人もいる。
そんな人は、表面上の態度とは裏腹に、どこか空虚な印象を感じさせる。
③他人のことに深入りしない
自分が深入りされたくないからこそ、相手にも深入りせず、一定の距離を保とうとする。
仕事上の関係は保つが、それ以外の、
たとえば飲みに誘われたり、相談を持ちかけられても、のらりくらりと躱そうとする。
人に深入りすることにも、人に深入りされることにも、恐れや不安を感じている。
壁を作る人の心理とは?
①自分に自信がない
自分に自信がない人は、
自分に対する「羞恥心(情けない・恥ずかしい)」や「罪悪感」を抱えている。
- こんな自分が近付いたら、嫌われてしまう…
- こんな自分が近付いたら、変な目で見られてしまう…
- こんな自分が近付いたら、失望させてしまう…
- こんな自分が近付いたら、酷い言葉で拒否されてしまう…
そして、人に対する「恐れ」「不安」が生まれ、
「壁を作る」という行動に繋がる。
②被害者意識を抱えている
心の壁とは「自分を守ろうとする意識」である。
過去に、人と深く関わって裏切られたり、傷付いた経験、トラウマがあると、
警戒心が強くなったり、疑り深くなったり、人間不信から壁を作ってしまう。
それが、自分に非があって自業自得の経験だったとしても、
自分を正当化するために被害者意識を持つこともある。
③ドライな性格
ドライな性格の人は、心の壁を作りがちである。
人間関係において「ネチネチした関係性」を嫌い、
常に「表面的な関係」「割り切った関係」をキープしようとする。
他人に対する共感性が低く、
相手に感情移入したり情けをかけることが少なく、
「冷たい人だ」という印象を与えることも多い。
人に助けを求めない代わりに、人を助けることもない。
個人主義者として生きることを決めているが、
心の底では孤独感を抱えていることが多い。
④プライドが高い
プライドが高い人は、
自分のプライドを守るために心の壁を作る。
常に自分が、相手より上(優位)に立ちたいと考えている。
下になることが許せない。
だから、他人と一定の距離を保っていれば、
相手よりも自分が下になってしまい、プライドが傷付けられるリスクを低減できる。
プライドが高いから、
他人に頭を下げたり、借りを作るのを嫌がったり、
自分の内面の弱い部分、格好悪い部分を見せることを嫌う。
ここまで色々と書いてきたが、
結局、人に壁を作ってしまう人の「心の根っ子」にある原因は、
- 人に対する恐れ(不信感)
- 自分自身への劣等感
この2つである。
自分が作ってしまう「心の壁」に悩んでいる方はこちら
参考記事:「人に心の壁を作ってしまう」2つの原因と7つの対処法
そして、相手の壁を突破するには、
相手があなたに、
「この人なら壁の中に入ることを許可してもいい」と思わせる必要がある。
では、どうればいいのか?
相手の心の壁を壊す方法5選
厳密に言うと、相手の壁を壊すことはできない。
それは「相手が決めること」だから。
意識すべきは「相手に壁を開けて中に入れてもらう」である。
その方法をお伝えしていこう。
①まず自分からオープンな姿勢で関わる
当たり前だが、
相手の壁をどうこうしたいのであれば、
まず「自分が壁を作らないこと」が大前提である。
相手と打ち解けるための行動をする前に、
自分から、心の扉を開いて、オープンな姿勢を意識して関わっていこう。
言葉よりも、その姿勢が相手に伝わる。
②礼儀礼節をもって接する
これも当たり前だが、相手の壁を突破したいなら、
相手に対して、一定の礼儀礼節を持って接することが大切。
もちろん表面だけではなく、
相手に対する「尊重・リスペクトの気持ち」を持って行おう。
柔和な表情だったり、口角を上げたりと、態度にも表すこと。
まず自分が「関わっていて、清々しい人間」と思われることが大切である。
「オープンな姿勢」で「礼儀礼節を持って接する」ことで、
相手に「害がない相手」だと認識してもらうことがファーストステップである。
③相手の価値観を分析する
次に、相手の性格や価値観を観察・分析しよう。
相手が「好きなこと/嫌いなこと」
「大切にしていること/嫌がること」
「相手がよく使う言葉・言い回し」などを把握する。
踏んではいけない「相手の地雷」も知っておこう。
コミュニケーションにおける、
相手の「スピード感」「ノリ」「リズム感」を知ることも大切である。
ゆっくりな人には、ゆっくりで合わせる。
早い人には、早くで合わせる。
同じペースで関わると、相手が親しみを感じ、打ち解けやすくなる。
③相手が心地いい距離感で関わる
相手との「距離感の詰め方」は気を付けよう。
自分の距離感ではなく、相手が心地いいと感じる距離感で関わること。
そうすることで、相手は「この人は自分のことを尊重してくれている」と感じる。
もちろん、相手が許可を出していないのに、ズカズカと入り込んでいくと嫌がられる。
最初は遠くから、相手の状態を観察しながら、徐々に距離を近付けていこう。
⑤承認のコミュニケーションを取り続ける
全ての人間には「承認欲求」というものがある。
- 人から認められたい
- 人からリスペクトされたい
- 人から好かれたい
- 人から肯定されたい
- 人から褒められたい
- 人から評価されたい
そして、世の中の大半の人は「承認が足りない」と感じている。
だから、あの手この手の行動で、他者からの承認を得ようとする。
SNSのキラキラ女子、ハイブランドで身を固める人、高級車、
社会的なステータス、お金持ちになりたい等…
これら全て「承認されたい行動」である。
基本的に、誰かと関係性を作りたいなら、
「相手を承認する」という意識でコミュニケーションを取ろう。
もちろん、あからさまなおべっかや、いやらしくゴマをするということではない。
誠実に、スマートにやろう。
心の壁が厚い場合は焦らないこと
いかがだっただろうか?
人は、大なり小なり壁を作ることはあるが、
相手が分厚い壁を作っている場合、時間をかけて見守ることも大切である。
焦らず、少しづつ、相手のペースで打ち解けていけばいい。
あなたが相手との壁を突破し、
「望ましい関係性」をつくれるようになることを応援している。
明日は明日の風が吹く。