ビジネスメンタルトレーナー

経験者が教える「メンタル不調で休職→復帰」までにやるべきこと

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メンタルの不調で仕事を休職→復帰までの過ごし方のコツ
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「仕事で結果を出すスキル」「無敵の人間関係を創る技術」「ストレスリーのマインドセット」「自分の能力を発揮する技術」を教える専門家。「職場性ストレス」の第一人者。自身も元国営企業に17年間在籍。派閥や忖度が横行する弱肉強食の世界で、異例の若さで管理職に昇進。300人以上の部下をマネジメントし、あらゆる「仕事のトラブル」「人間関係の問題」を解決してきた経験を持つ。活動開始から5年間で様々な業種の会社員/管理職、起業家、経営者、コーチ/カウンセラーなど約500名をコーチング、1500人以上にサポートを行う。コーチングの世界的権威から学んだメソッドと、自身の壮絶な人生経験に裏打ちされたコーチング技術は、社会人が抱える悩みや問題を解消し「現実の成功/内面の成長」を掴む技術として定評がある。
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人事担当の責任者に、
消えそうな声で伝えた。

 

「休職させてください」

 

相手から、
冷ややかな視線を感じる。

 

机の上には、
「不安障害」と
書かれた診断書があった。

 

仕事を休職しているあなたへ

今から約10年前、
管理職時代の私の話である。

 

今思い出しても、
あの時期はキツかった。

 

・頑張り過ぎて限界がきた

・大きなミスをして心が折れた

・過大なプレッシャーで潰れてしまった

・社内メンバーからのバッシングに耐えられなくなった

 

原因は色々あるが、
シンプルに
「仕事ができる状態」ではなくなっていた。

 

完全に、
心が折れていた。

 

結局、
私は40日間休職した。

 

その後
復帰したものの、
「マイナスからのスタート」だったし、
乗り越えるまで色々な苦労があった。

 

この記事を
読んでくださっているあなたは、

まさに今、
休職中という状況に
いるのかもしれない。

 

そして、
「今は休んでいるけど、
いずれは復帰しなければいけない」

「でも、
上手くやっていけるのか不安」

と感じているかもしれない。

 

 

そこで、今回は
「休職→復帰→返り咲き」
という経験を持つ木下空が

 

・休職中の理想的な過ごし方
・復帰までにやっておいた方がいいこと
・復帰直後に意識した方がいいこと

をお伝えしていきます。

 

※こんなの、
実際にやった人間にしか
わからないですからね。。

 

休職中に気をつけること

では、
「休職中に気をつけること」から。

 

まず、
休職すると「暇」になります。

 

で、暇になると

「過去の嫌なことを思い出して落ち込む」

 

これが、
「よくやりがちなパターン」なんです。

 

メンタルの落ち込みで休職したら、
当然ながら、
休職する目的は
「メンタルの回復」です。

 

そうなのだけど、
休職期間中に
「思い出す→落ち込む」
という負のループにはまり、

 

結局、
メンタルが回復しないまま復帰して
また潰れるというのが、
「絶対に避けるべきパターン」だといえます。

 

アドバイスとしては、

病院で診断書をもらったと思いますが、
「私は心の病気なんだ」という
自己認識は持たない方がいいです。

 

「メンタルの状態が下がっている」
という認識でいた方が、
回復しやすいからです。

 

メンタルヘルスになったことがない、
知識もなかった方が、

病院で医者に
「あなたは鬱病です」と言われて、
「ああ、自分は鬱病なんだ…」と絶望して、

 

ずーっと、何年も、
「私は鬱病」というセルフイメージを
変えられないことがあります。

 

私の話をすると、
当時、
藁にもすがる思いで
有名な心療内科に行きました。

 

診察室には
気難しそうな顔の医者がいて、
2〜3分、事務的に話を聞いた後で
こう言われたんです。

 

「あなたは双極性障害です」
「完治するには、長い年月がかかります」

事務的に、それだけ言われ、
山程の薬を処方されました。

 

それで終わり。

 

私は、その時
怒りが湧いてきました。

 

「お前に俺の何がわかるんだ」

「何でお前に、
俺の人生を決められなきゃいけないんだ」

 

帰り道、ゴミ箱に薬を全部捨てました。

そこから、
二度と心療内科には行ってません。

 

もちろん、
信頼できる医者もいると思いますが、

「その症状になったことのない人」が
「飲んだこともない薬を出す」

という構図は、
意識しておいた方がいいと思います。

 

それよりも、

物事を悲観的、
ネガティブに捉え過ぎてしまうなどの
認知の歪みをフラットにするための

「認知行動療法」に
取り組まれる方がいいかもしれません。

 

薬は、あくまでも対症療法です。

根本的な解決は、
「偏った考え方」に気づき、
変えることで起こります。

 

休職中にやった方がいいこと

元引きこもり経験者の私が断言しますが、

家にずっといると、
カラダもココロも弱っていきます。

「運動不足」
「日光を浴びない」
「暇なので嫌なことを思い出す」

原因としては、
この3つが大きい。

 

では、メンタルを回復させるために
どうすれば良いかというと、

 

「規則正しい生活」

 

これに尽きる。

 

・朝日を浴びる(メンタルの安定)

・散歩する(運動不足の解消)

・瞑想をする(負の思考ループを解消)

・夜更かしをしない

・スマホを見過ぎない

・ヘルシーな食生活

 

そして、自分の
「楽しい」「喜び」
そういった気持ちや欲求に
意識を向けることが大切です。

 

仕事なんて、
人生の1要素でしかない。

 

今の職場が合わないなら、
他の仕事をしてもいいんです。

 

その前提があった上で、
「私は復帰して頑張りたい」と思うなら、
納得するまでやり切ればいい。

 

「しなきゃいけないこと」なんて、
人生にないんです。

 

あなたが、
やりたいことをやればいい。

 

そのためにも、
休職期間中にメンタルを
回復させることに集中しましょう。

 

ただ、焦りは禁物です。

 

「頑張り過ぎてこうなった」

「自分に無理をさせ過ぎた」

というのが改善ポイントなんです。

 

 

「自分はどれだけ無理をしてもいい」

「まだまだ努力が足りない」

 

そうやって自分を追い込む生き方は、
今回で卒業しましょう。

 

あなたはロボットじゃない。
人間なんだから。

 

自分を大切にしてあげましょう。

 

復帰後に意識すべきこと

ちゃんとメンタルを回復させて、
いよいよ職場に復帰したら、、

 

ここからがスタートです。

 

まず、
周りからの評価は、
相当下がっていると思われます。

 

メンタルヘルスに理解のない人からしてみれば、

得体の知れない、
不審な目で見てくる場合もあるし、
腫れ物に触るような感じの人もいる。

ものすごく見下してくるような人間もいる。
(全部私が体験したことです)

 

「マイナスからのスタート」
ということは、
受け入れないといけない。

 

だからこそ、復帰までに
しっかり自分の状態を
回復させておく必要があります。

 

当たり前ですが、
簡単じゃないですよ。

 

でも、
「復帰する」という選択を
自分で決めたのだから、

ハラを括りましょう。

 

復帰直後は、
とにかく急がず、焦らず、
手堅く仕事に取り組みましょう。

 

メンタルの状態が下がっていると、
ミスをする確率が高くなります。

 

ミスをすると落ち込み、
「負のループ」にハマってしまうので、
とにかくミスをしないように、

丁寧に仕事をしましょう。

 

半年〜1年くらいのスパンで、

周りの評価を取り戻していくくらいの、
長い目で見るのがいいかもしれません。

 

私の場合は、1年かけて
評価・信用を全て取り戻しました。

 

その中で、
「仕事に取り組む姿勢」
「人との関わり方」など、
全てを変えました。

 

休職する前は
「敵だらけ」だったのですが、
その頃には、敵がいなくなりました。

 

そもそも、
人と戦うのをやめたんです。

 

その時の
膨大な試行錯誤の経験によって、
「快適な人間関係をデザインする技術」
を考案しました。

 

どんなにややこしい性格の人とも、
関係性をつくることはできる。

なぜなら、その人も人間だから。
誰にでも「好き/嫌い」はある。

 

なら、
その人の「好き」の範囲に、
自分が入ってしまえばいい。

 

最終的に、仕事を
上手くいかせるために必要なのは
「コミュニケーション能力」なんです。

 

そこも、
学んで向上させていきましょう。

 

休職しても、やり直せる

いかがだったでしょうか?

ちなみに、
休職した時の自分は
全く想像もしていなかったのですが、

 

今では、
ビジネスメンタルトレーナーとして、

全国の
「悩める会社員」の方々の
サポートを行なっています。

 

人生、
何がどうなるかわからない。。

 

休職しても、
別に人生が終わるわけじゃない。

 

挫折って
最中にいる時は辛いけど、

 

後から、
人間的な深みが出る
経験になったりします。

 

大丈夫。

あなたなら、乗り越えられる。

 

 

 

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